書き物

ブログの更新が滞っている。それはこの間あまり何かブログに書き残しておきたいと思うことが見つからなかったからだ。しかし、日常的に書き物はしていたので、それで自分の中でバランスが取れていたのかもしれない。書くことは好きなので、仕事でそれが減ってくる時期にはブログやその他の媒体でのアウトプットが増えるのかもしれない。世間ではあまりそういった印象はないかもしれないが、研究職はとにかく物書きの仕事なのだ。

僕は最近、他の人の論文の編集や動物を使う実験のプロトコルの準備を手伝ったり、自分で非常に小さなメソッドの論文の準備を始めたりしていた。実験で机を外している時以外は基本何か文章を開いているという感じだろうか。ラボ主催者のような独立研究者は一つのプロジェクトを書き物で始めて書き物で終える。まずは資金を得るために、グラントやフェローシップに応募するために書類を作る。そして最後は論文という形で成果をまとめる。この最初と最後のアウトプットは熟練が要求されるとても難しいプロセスで、特に英語が第一言語ではない研究者にとって頭の痛い問題である。英語が第一言語の研究者の中にもはっきりと上手な人と下手な人がいる。論文を読んでみるとよくわかる。ある程度個人の才能が問われるのではないかと思われるが、基本的には論理的説得力を求めれば根幹の部分は外れない。おそらく上手な人の側である程度の時間修行のような形でプロセスを見て、たくさん直してもらいながら一緒に物書きをし、まずは可能な限りその方法論をコピーするのが手っ取り早いのではないかと思う。そのためにも博士課程とポスドクでラボを移動するのが重要だろう。二人の異なるボスがどのようにこの二つの大きな書き物を処理しているのか学び、良いところを混ぜ合わせるようにしたい。博士課程の頃のボスは、僕がポスドク先を選ぶ際に、論文書きが上手なボスの所へ行けとアドバイスをくれた。実際、博士課程のラボとポスドクのラボではこれらの書き物に関してそれぞれのボスの個性があって、興味深い。今のボスは書き物に関して超がつく一流なので、今のうちに学べるだけ学んでおきたい。研究職を続けなくとも財産になる能力である。しかし、他の能力と同様、これをボスから学ぶためにはある程度の苦痛というか苦行が求められる。それは積極的にボスと一緒に書き物をする機会を見つけ、自分の書いたものに批判を受けるということで、それはなかなか厳しいことだ。


研究はこの一月ほどほぼ停滞している。なかなかブレークスルーが出てこない。先日ブレークスルーかと思ったものも幻想を見ていたのではないかというようなデータが出てしまい、数ヶ月前の状態に戻ってしまったかのようだ。その場合も、一つ選択肢を消せたと前向きに考えたい。。。


今年取り組んでいる趣味のプロジェクトは現在20%。

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