あっという間に1月も半ば

タイトルの通り、あっという間に1月も半ばを過ぎてしまった。年末にしっかり気分転換できたせいか、今月はここまで力を入れて働いてもまだへばってこない。上々の滑り出しだ。

躊躇して先延ばしにしていた実験を同僚に助けてもらいながら行ったところ、思いの外簡単でかつ良いデータが取れた。それがプロジェクトの行き先を示唆し、その方向に向けていくつか準備を始めた。ストーリーが立ち上がってくる予兆を感じる。良い傾向だ。僕がポスドクになる際に思い描いていた僕の好きな研究の方向性とは大きく異なってしまったが、仕方がない。データが示してくれる道を頼りに前進するしかない。ボスはこの方向性が気に入っていそうなので、尚更である。やはり誰かの下で働いていては、自分のやりたいことを押し通すことは難しい。独立してから改めて検討したいと思うアイデアがいくつかある。


アメリカNIHから研究材料を送ってもらおうと簡単なMTAを結ぼうとしているのだが、こちらの大学側の対応が遅過ぎて既に二週間が経過してしまった。内容的にはなんら難しくも特殊なこともないMTAのはずなのだが、なかなか前に進まず気持ちが焦る。何かにつけ大学を通すと物事に急激なブレーキがかかる。僕はこの大学の運営をあまり信頼できない。


『Empire of Pain』(Patrick Radden Keefe著)を読んでいる。これはOxycontinという薬を販売するこことでOpioidクライシスを引き起こしたSackler一族の物語である。この本を読んでいると、Sackler一族とPardue Pharmaの上役たちのモラルを欠いたあまりの強欲にめまいがしてくる。人を騙し、消費者の健康を著しく害しながら、金と権力を得ることに突っ走るホワイトカラー犯罪の話で、このような人々に金と権力が集中する社会の仕組みに失望を感じる。


研究とは無関係の趣味の領域で一つのプロジェクトを始めた。途中で挫折する可能性が大きいので、しばらくは何をしているのか明かさないことにしよう。現在の達成率は1.8%。

コメントを残す